第九回 関東ウエーブの会 8月 29 日 オフ会報告

 

今回のオフ会は、17名が参加してくださいました。皆さん、どうもありがとうございました。始めは、皆さんに自己紹介をしていただきました。その次に行われた懇談会を要約します。全部で5つの話題を話し合いましたが、意義深い意見が次々と出され、結果とし

てとても濃い内容の懇談会になりました。話の流れとしては以下の通りです。

 

1.睡眠障害(特にうつ状態での過眠対策)

 

躁うつ病には過眠が多いこと

不眠状態の薬はあるけれど、過眠状態の薬・対策がない

 

過眠の原因として:

 

・−薬の飲みすぎ(一部ベンゾジアゼピン系など。海外で禁止されているものも、日本では使用が許可されていて、異常行動につながる危険性があるという意見がある)

・睡眠薬自体でも睡眠は深くならない (夢をたくさん見る 体験談:夢遊病の例)

・日内変動の影響−体内時計が異常になる

 

対策として:

 

・躁の時に失ったエネルギーを復活するように、眠気に抵抗しない

・それとは逆に、断眠療法で脳を活性化させる (指摘:躁転の危険性があるのでは?)

・光療法

・生活リズムを整える (社会的リズム療法、入院)

・睡眠薬は、服用された量をすべて飲まず、必要な時だけにする

・症状について、まわりの理解をもらう

 

過眠は人によって何時間ぐらい?との質問に、15時間以上が主との回答

 

2.病気前後の性格について

性格が変化する要因

 

・環境(症状に対しての周りの人の対応・反応で性格が変わる)

 

元からの性格と病気からくる性格をどう区別するか

・治療が必要かどうかで区別する

・あまり区別することに着目しなくていい、全体的な人格の成長過程に着目する

反論:*区別をしないと、病気の影響で過ちを犯しても、自分の責任だと思ってしまう *

「本来の自分」を見失ってしまう

・薬服用前、服用後と区別する

・「もう一人の自分」を作り、病気の自分を客観的に捉えるようにする

 

自分を見失うということは、逆に自分を深く捉え返す事に繋がる。

(健常者にはなかなかできないこと)

 

・一般的に躁鬱的にみられる性格というのも見出せる 例:正義感が強い

 

3.躁予防、元気と(軽)躁との区別 自己管理

 

元気と躁の区別

 

・症状が出た後に反省すると、それはただの「元気」

・環境によって症状が出たり出なかったりするのは、はたして躁なのか

 

予防・管理方法

 

・自分に厳しい規制を作る

・(元気と躁の区別の)自覚をしっかりもって、未然に防ぐ(認知療法)

・もっと建設的な方向へ躁のエネルギーを向ける(趣味に没頭する)

・意思で抑える・薬で抑える

・外因的なストレッサーをできるだけ抑える

・人間関係を改善する(病気を理解してくれる人と付き合う・躁転を促す人とは付き合わない)

 

4. 年金、福祉制度(手帳?)、自立支援法

 

自立支援・障害者手帳について

・自立支援は、躁うつ病の場合、通らない人はいない・障害者手帳と自立支援は一つの診断書で申し込める障害年金について・自分・周囲が年金をもらうのに抵抗感を感じる (年金を払うものとして当たり前の権利)  

・仕事しながら障害年金はもらえる

・年金をもらえるかどうかきくとすれば社会保険事務所

 

話の続きは関東ウエーブの相談掲示板へ        

 

5.遺伝

 

躁うつ病は遺伝という可能性が高い

 

親が躁うつ病でなくても、躁鬱気質の性格も遺伝する?

 

遺伝的要因の上で、病気が発症する要因は環境にもある

 

躁うつ病の遺伝要素は複雑で、単純な遺伝関係を考えることはできない。

 

6.将来の生活展望、仕事(収入)結婚

 

私たちにとって、将来は掴みづらい

 

病気の波、副作用で仕事ができない 持続できない

・年金・自立支援に頼らない生活を目指したい

 

病気の影響で経済力がない人について

 

・「働かなきゃ!」とあせると逆に病気が悪化

・社会的プレッシャー

・開き直りが重要?不況だし健常者も同じ立場

 

結婚について

 

・相方が病気だと知った上で結婚できるなんて、すばらしい

・はたして経済的に病人同士が結婚することは可能なのか?−愛があればなんとかなる!結婚はその他の前提を元に築き上げるものではない(お金や立場など)大きな結論:将来の展望を見出すには、個人としての考えの転換と、人間関係の構築が不可欠

 

懇談会の報告は以上です。懇談会終了後の経過としては、懇親会で夕食を食べて、歓談しました。その後、有志で二次会を行い、居酒屋へ行きました。

 

短い時間でしたが、笑いあり涙ありでとても心温まるオフ会でした。生涯心に残る思い出となりました。みなさんお疲れ様でした。また会いましょうね!